鹿原こるり十四歳 - 『英雄×勇者×救世主(AUQ)』ファンサイト -

ハーブローク第4回リアクション結果

第4回リアクション エリア:ハーブローク1
『誰が彼を殺したのか』 第一部 旅の終焉編
担当:榊 大悟

序章 追憶 より引用

「国王が敵って……それじゃどこに行っても私達は狙われるって事?!そんな勇者様ってあり?世界中が敵じゃないのよ!」

「力を合わせるんだ。一騎当千の英雄が、勇者が、救世主が手を組むんだ。いつもと桁の違う戦いだ。全員の力が必要なんだ!」

「ここから……出て行ってくれないか」

(俺、無駄な事なんかしなかったよな。誰か……誰か教えてくれよ。嫌いだろうが嫌われようが、命をかけて守らなくちゃならないものがある。そうだよな?)

「一緒に戦っている人のことを、信用できないとか小人物とか言うのは酷いです」

「これでは……まずいだろうか」

「私は必ず理想を手にしてみせる。それであなたはその時になって、こんな日が来るとは思わなかったって笑うのよ」

「怖いこわい恐いコワイゴアイィィィィ!!」

「誰かがあそこに行ってやれば、きっと一人ぼっちじゃなくなるんじゃないか、そう思う。彼女と肩を並べられる存在になれば」

「飲みませんか、一緒に」

「もういい。もう苦しまなくていいんです。僕が……楽にして差し上げますから」

「俺が悲しいのは、デートできなかったからじゃないんだぜ。あんたが、あんたはそれで良かったのかって。くそ、何でだよ! くそっ! くそっ!」

「我々が、英雄だ」

「あんた、俺達と一緒に行ってくれるんだろ。英雄公爵が嘘つくのかよ」

「皆で満面の笑顔と拍手で迎えるよ。それが英雄達の当然の権利だ」

 あれから四ヶ月。
 彼等の旅が終わりを迎える。

Scene.1 それぞれの夜 より引用

 イゾルデを目の前にした英雄達の野営地も、明日が決戦とどこか落ち着かぬ夜を過ごしていた。
「また私達の危機を予見してくれているのか?」
 崩れかけた壁に座り、羊皮紙にペンを走らせている鹿原こるり千堂正輝が声をかけた。
 くすり、とこるりが笑う。
「千堂さん、こんな時でもスーツなんですね」
「ああ、これは私の戦闘服のようなものだからな」
「でも、今度は盾くらいは持っていった方がいいですよ」
「それも予見?」
 こるりは答えず羊皮紙の束を膝の上でそろえた。
「見てください。これ、ちょっとした小説くらいはあると思いません?」
「我々の最悪の未来だけで綴られた小説か」
「千堂さん、その……この戦いが終わってもしアースに帰れるとしたら、クリームヒルトさんとはどうするつもりなんですか」
 不意に問われて、正輝は僅かに視線を逸らした。
「分からない。そもそも帰れる当てがあるでもないし、その時になったら考えるさ。……もしかして、こっちで出来た好きな人のこと?」
 こるりもまた正輝がしたように視線を逸らす。
「この四ヶ月で君にエンブリオンで好きな人が出来たようだという噂は聞いていたが」
 こるりは頷いた。
「今までアースに帰る為に頑張ってきました。でも皆と分かれるのは辛い。それなのにこの世界に残る覚悟もないんです」
「私もどうするか、その時にならないと分からないが」
 正輝は微笑した。
「少なくともこの戦いが終わったら、彼女に告白しようと思っているよ。愛している。君がいてくれたから戦えたと」


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